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蜷川シェイクスピア
先日、彩の国さいたま芸術劇場に「リア王」を観にいった。

蜷川幸雄演出のシェイクスピアシリーズは、その都度話題をよんでいるので
いつか一度観てみたいとずっと思っていた。

だが、埼玉は遠いし(今回埼京線を使ったら乗り換えなしで案外近かった)
東京での蜷川演出作品は発売と共に売り切れ...。
と言うわけで、チャンスなく時が流れていた。

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ところが、昨夏7月歌舞伎座で



「NINAGAWA十二夜」がかけられているのを知った。

早速ネットで残り少なくなった入場券を求め、
歌舞伎仕立ての日本の物語に置き換えられた
シェイクスピアを観にいった。

シェイクスピアというと、
トレバー・ナンやピーター・ブルック演出RSCの
斬新で、すっきりした舞台に魅了された覚えがある。

予備知識なく歌舞伎座3階の席に着いた私は
幕が開いて驚いた。
舞台には鏡が使われていた。

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王朝絵巻のような舞台には奥行ができ、
室内の襖に登場人物の後姿が映ったり、
光のあて方では透けて見えたり、
物陰の人物の様子が分ったり...。

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華やかな舞台は、
花道が見えなく、舞台を遠くに見下ろす3階の客にも
十分に楽しめる演出であった。

さて今回の「リア王」
能舞台をイメージした装置と音楽、能の動きを取り入れた演出は
内面を照らし出す効果があり、
西洋の劇を東洋の空間、文化で充分表現できると思った。

しかし、チラシにみる「理想の日本人キャスト」には
ちょっとガッカリした。
台詞が叫び上げられているだけで、生きていないと思った。

英語で台詞を聞くときの言葉の美しさがない。
意味が理解できるできない以前の耳に、心に響く音である。

かつてフランス語で「ハムレット」を観て、
何か違うと思ったことがあった。

全く理解できないロシア語でのモスクワ劇場の舞台に
感激したこともあった。

日本語でシェイクスピア劇をするのが難しいのかもしれない。
演技の問題でなく、翻訳劇の難しさにあるのかもしれない。

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長年遠ざかっていた歌舞伎や演劇の世界だが、
戻ってきてみると魅力が一杯だ。
今年はこの総合芸術を大いに楽しみたいと思う。

観劇の好きな方、ぜひコメントお願いします。
勝手な演劇批評をして楽しみましょう。
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by sawa_keura | 2008-01-31 10:34 | 観る
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