2月27日午後、久しぶりに妹と西武新宿線中井駅に降り立った。
東京都広報2月号で、「染めの小道」のイベント開催を知ったからだ。 中井駅は実家の最寄り駅であったから、子供の頃 妙正寺川の周辺に染め物屋さんがあったのは覚えている。 駅周辺では染めの着物に運動靴の大学生たちがイベントに協力している。 江戸の染め物職人は神田紺屋町に集まって、江戸小紋や江戸更紗を創りだしたが、 明治時代に入りきれいな水を求め、神田川と妙正寺川とが合流する落合に移り住んだ。 昭和初期から30年代にかけ、京都や金沢に並ぶ染め物の産地として 300軒を超える染色関連事業が軒を連ね、 染めた反物を妙正寺川で洗う風景が見られたという。 今では少なくなってしまったが、その技術を受け継ぐ職人や作家たちが 落合・中井界隈を「染めのまち」として発信しようと地域の人たちと 6年前から始めたイベントは、川面に反物を張る「川のギャラリー」が圧巻だ。 きれいな江戸小紋や友禅染め乃反物と共に、近隣の小学生が染めた物も翻る。 「道のギャラリー」は店舗や銀行などの軒先に下がる97枚の暖簾、 製作者とお店の人との話し合いでできたものだという。 工房「二場苑」内では、ずらっと並んだ道具類が美しい 小さい頃、庭に伸子張りで整えられて干されていた反物の様子を思い出す。 洗い張りこそ、今や家庭では全く見ることのなくなった風景だろう。 林芙美子記念館の庭で
by sawa_keura
| 2015-03-01 16:06
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