8月末、松江市教育委員会による閲覧制限の撤回で
漫画「はだしのゲン」が話題になった。 「はだしのゲン」は、故中沢啓治さんが自身の被爆体験を基に, 広島の原爆で父、姉、弟、妹を失った小学1年生のゲンが 母と共に戦後を生きてい様子を描いた単行本10冊の漫画だ。 予てからその戦争責任の考え方や原爆、戦争表現が過激だとの批判はあったが、 昨年、作品を学校図書館から撤去するよう求める陳情があったのに対し、 松江市教育委員会が12月、学校に閲覧制限を要請したのだった。 過去には色々な理由で発禁になった本があった時代もあるらしいが、 今どき一部の父兄の陳情のみで閲覧制限にした教育委員会の決定は解せない。 しかし、私自身はこの作品を読んでいなかったので、良い機会と思い図書館に出かけ、 中沢啓治氏の 「はだしのゲン わたしの遺書」 と 「英語訳ならありますよ」との司書の勧めで 「BAREFOOT GEN」 を借りてきた。 確かに原爆投下後や戦後の描写は生々しく悲惨だが、 それは事実であり、漫画より事実はもっとひどかったに違いない。 これを「過激な文章や絵が多い」と言って子供たちの目から遠ざけてしまうとは 余りにも安易で、考えのない行為である。 柔軟な頭と心を持つ子供たちにこそ、あらゆる分野の本を読む機会を与え、 より広い知識を身につけさせ、正しい判断力を養う手助けをするべきなのだ。
by sawa_keura
| 2013-10-18 21:18
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