お盆休みですいているかしらと出かけた横浜そごう美術館、
いつもの展覧会より混んでいてびっくり。 猛暑で外に出るよりデパートの中で過ごそうと考える人が多いのか、 夏だから、幽霊・妖怪画を見て涼しくなろうと思う人が多いのか? 京都出身の日本画家、風俗研究家の吉川観方(1894~1979)は 絵画、染色、工芸などの風俗関係資料を収集し、 日本の風俗史を研究するなかで幽霊や妖怪に強く惹かれたという。 今回の展覧会は、福岡市博物館に所蔵される吉川観方コレクションを中心とした 江戸中期から昭和初期までの浮世絵や肉筆画の幽霊・妖怪画であり、 伝円山応挙筆の幽霊、骸骨を始め、若冲、国芳、暁斉、広重などの作品が並ぶ。 幽霊や妖怪は、世界各国で昔から題材となってきたが、 日本では室町時代に歌謡や歌舞伎のテーマとして扱われるようになり、 江戸時代には怪談という形で伝承され、幽霊話が流行、 草双紙・浮世絵で描かれるようになった。 下半身がもうろうとし、肘を曲げ手先が垂れる姿は享保年間以降で 幽霊画が得意だったと言われる円山応挙(1733~1795)の影響とのこと。 なぜか美しい幽霊が多いような気がする。 古道具、タヌキ、キツネなど、身近な物や動物、自然がお化けや妖怪として描かれる 「百怪図巻」(1737)、重光「豆腐小僧」などは怖いというよりおもしろ楽しく 「ゲゲゲの鬼太郎」へと繋がるのが理解できる。 時節柄か、他の2会場でも中世から近世そして現代までの妖怪表現から 日本人の世界観を追う展覧会が開かれている。
by sawa_keura
| 2013-08-21 17:23
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