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長谷川等伯とロートレック
12月の気温と言われた2週間ほど前の雨の金曜日午後、
お天気が悪くて寒い日は、美術館めぐりが一番と
気になっていた2美術展をはしごした。

出光美術館の「長谷川等伯と狩野派」展と
三菱一号館美術館の「トゥールーズ・ロートレック」展。

地下道を通れば雨に濡れることもなく、
両美術館に到達でき、快適な半日を過ごすことができる。

長谷川等伯とロートレック_a0104519_22393196.jpg

まずは出光美術館で、安土桃山時代の巨匠の作品に対面。

能登半島七尾出身の長谷川等伯(1539~1610)が
当時の画壇の中心勢力であった狩野派からどんな影響を受け、
かつ対峙したかは、大変興味深い。

長谷川等伯とロートレック_a0104519_2240965.jpg

昨年春、東京国立博物館で「松林図屏風」を見て、
その線の力強さに圧倒されたのを思い出しつつ、
「竹虎図屏風」「竹鶴図屏風」などを鑑賞する。

水墨画でありながら、色を感じさせ、
大気の匂いと湿り気さえも感じさせるから驚きだ。

美術館の窓から雨にかすむ皇居周辺を眺めてから
「ロートレック」展に向かう。

長谷川等伯とロートレック_a0104519_22491868.jpg

ロートレック(1864~1901)のポスターは、的確な構図、躍動感、色遣い、
そこから醸し出される雰囲気に惹かれて、昔から好きな作品だ。

長谷川等伯とロートレック_a0104519_23522041.jpg

今回の展示では、リトグラフ、油彩、習作に加えて、
珍しい試し刷りや自筆でメニューが書き込まれたものもあり
画家の素顔を垣間見ることができる。

長谷川等伯とロートレック_a0104519_23523914.jpg

そしてここでも、大胆でありながら繊細な線に気づかされる。
線そのものが、画家と彼が描こうとする対象の内面を
生き生きと語りかけてくる。

故郷アルビ関連の油彩が見られたのも収穫だった。
by sawa_keura | 2011-11-28 23:26 | 観る
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2007年9月末にこちらに引っ越してきました。
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