12月の気温と言われた2週間ほど前の雨の金曜日午後、
お天気が悪くて寒い日は、美術館めぐりが一番と 気になっていた2美術展をはしごした。 出光美術館の「長谷川等伯と狩野派」展と 三菱一号館美術館の「トゥールーズ・ロートレック」展。 地下道を通れば雨に濡れることもなく、 両美術館に到達でき、快適な半日を過ごすことができる。 まずは出光美術館で、安土桃山時代の巨匠の作品に対面。 能登半島七尾出身の長谷川等伯(1539~1610)が 当時の画壇の中心勢力であった狩野派からどんな影響を受け、 かつ対峙したかは、大変興味深い。 昨年春、東京国立博物館で「松林図屏風」を見て、 その線の力強さに圧倒されたのを思い出しつつ、 「竹虎図屏風」「竹鶴図屏風」などを鑑賞する。 水墨画でありながら、色を感じさせ、 大気の匂いと湿り気さえも感じさせるから驚きだ。 美術館の窓から雨にかすむ皇居周辺を眺めてから 「ロートレック」展に向かう。 ロートレック(1864~1901)のポスターは、的確な構図、躍動感、色遣い、 そこから醸し出される雰囲気に惹かれて、昔から好きな作品だ。 今回の展示では、リトグラフ、油彩、習作に加えて、 珍しい試し刷りや自筆でメニューが書き込まれたものもあり 画家の素顔を垣間見ることができる。 そしてここでも、大胆でありながら繊細な線に気づかされる。 線そのものが、画家と彼が描こうとする対象の内面を 生き生きと語りかけてくる。 故郷アルビ関連の油彩が見られたのも収穫だった。
by sawa_keura
| 2011-11-28 23:26
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