ホワイト アスパラガスの収穫に、5月末長野県飯綱町のリンゴ園を訪れた。
去年の秋、おいしいリンゴを分けて頂いた折に、リンゴの花の咲く頃 白アスパラガスも収穫時期を迎えると知ったのだ。 私の子供の頃は、アスパラガスと言えば缶詰の白いアスパラだった。 緑色の物は、高校か大学時代に店頭に並び始めたような気がする。 1980年6月、赴任したばかりのベルギー ブラッセルで目にしたのは スーパーの野菜売り場に積まれた太く立派な白いアスパラガス。 始めて目にした生のアスパラガス、いかにも美味しそうなのにつられて買って帰った。 当時は、出張者や滞在者を日本食まがいの夕食でもてなすのが主婦の役目であった。 日本食材料も調味料さえも余りない頃だったから、 現地の食品を何とか日本食らしく調理する必要があった。 始めて見た白アスパラは、ウドを連想させた。 皮は厚めにむいてキンピラ風いため、中は酢の物にしたりした。 後に、現地の人たちは長いまま柔らかくゆでて、 オランデーズソースをかけて食べると知った。 春の一時期にしか味わえないからこそ、ぜひ食べたい一品となった。 今回はリンゴの花見も楽しみに出かけたのだが もう花は終わって、摘花の作業の真っ最中であった。 5輪ほど固まって咲く花の中心の物だけを残して周りの4輪を手で摘んでいく。 1本の木に一日近くかかることもあるという。 北信五岳(飯縄、戸隠、黒姫、斑尾、妙高)を遠くに見ながら 快晴の下、ほんのちょっと手伝うのは気持が良いが、 何十本もあるリンゴの木全部ともなると大変な労働だ。 その後も、摘果、葉落としと仕事は続く。 さて、アスパラガスは? 緑のアスパラの収穫はもうほぼ終わり、白アスパラはこれからという所。 紫外線をカットする白い覆いの下に立派なアウパラガスを見つけて歓声があがる。 太陽光にあたると緑色に変色してしまうので、一部分ずつ覆いを取って収穫。 その場で取りたての生のアスパラを賞味、 「うーん、おいしい!」 しかし当日のアスパラは、農園主岡田さんにとっては不満足。 後日、立派なホワイト アスパラガスが送られてきた。 残念ながら長いまま入れる鍋がないので、半分に切って食したが、 新鮮なものは、ゆで時間が短くてすむのに絶妙な歯触りと風味が口中に広がる。 切り落とした裾の部分と皮は取っておいてスープにし、 余すところなく春の味覚を楽しんだ。
by sawa_keura
| 2013-06-29 22:34
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